【お困りではありませんか? シリーズ 9】 ウサギさんにあげてはいけない果物と鑑賞用の植物 を紹介します

ウサギさんにとって、美味しくても毒のある植物・果物はあるのです。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3C3hAei

 

■■■ 「食べてはいけない食べ物」: ウサギ編 その2

 

 

■ 前回は、食べてはいけない野菜について紹介しました。 今回は、果物と鑑賞用の植物についてです。

 

 

■ ウサギは果物を喜んで食べますが、果物は糖分が多いため、食べすぎるとお腹の調子を崩したり、肥満につながります。 あくまでも、主食は牧草とペレットで、副食として果物を与えて下さい。

 

 

 

■ 果物をあげるメリットは、いろいろな味や食感を楽しむきっかけとなり、ウサギにとっても楽しい刺激になることです。 特に、パイナップルやパパイヤは酵素を含んでいるので毛球症の予防にもなります。

 

 

 

 

■ また、ウサギは本来植物を食べている動物です。 ウサギを部屋や庭に離して遊ばせる際、観葉植物や園芸植物には、毒性成分を含んでいる植物が多くありますので、誤って食べてしまわないよう注意が必要です。

 

 

 

 

◆◆ 要注意 果物と観葉植物リスト

 

柑橘類

冬の果実として身近なみかん。 甘いため一見好むように食べますが、中の薄皮はウサギの胃には消化が悪く、また薄皮が喉にくっついてしまったりする事もあります。 オレンジやグレープフルーツ、夏みかんなどほかの柑橘類も同様です。 あまり与えない方が無難です。

 

 

りんご

ウサギが食べてもいい果物の一つですが、その種には有毒なシアン(青酸)配糖体が含まれています。 りんごは芯の部分を除いてから与えてください。 シアン配糖体は、桃やあんず、プラムにも微量に含まれています。 食べてもいい果物であっても、取れる種やヘタは除いてあげるようにしましょう。

 

 

・アボガド

アボガドに含まれるベルジンと言う成分が中毒を起こします。 身も種も有毒です。

 

 

・観葉植物

観葉植物の多くの種類は有毒成分を含んでいます。 子供がうっかり食べさせてしまったり、部屋に離して遊ばせる場合にも注意が必要です

 

 

・あじさい

ウサギに限らず、人間や家畜などが摂取して中毒症状が発生します。

 

 

・チューリップ

一般の観賞用チューリップは、心臓毒のツリピンが含まれています。

 

 

・アサガオ

あさがおの種子(たね)には、中毒症状を引き起こすファルビチンが含まれています。

 

 

・パンジー

種子と根茎と有毒物質のビオリンが含まれています。 ウサギでの中毒症状の情報はありませんが、パンジーは手軽な花なので町や公園に植えられている事も多いので、勝手に離すと気付かずに食べてしまう危険性があります。

 

 

・カタバミ

葉がクローバーと似ているので、良く間違われる植物です。 カタバミにはシュウ酸塩が含まれており、ウサギが食べると重度の下痢を引き起こす事もあるため、公園等で離す時は間違って食べさせてしまわないように気をつけてください。(クローバーはウサギに食べさせて良い植物です)

 

 

■ ここに挙げた植物は、観賞用植物のほんの一部です。 よくわからない場合は、与えないようにしましょう。

 

■ 困ったことがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

獣医師 泉 政明

 

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